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第6回鋳造学講座を、令和6年11月15日(金) 午後15時から、札幌市手稲区民センター2階第4会議
室にて、12名の参加者を得て対面講義形式で開催しました。 冒頭、今回の講師として招いた室蘭工業大学名誉教授の桃野 正先生を紹介した後、引き続いて弊社 技術企画部の戸羽篤也技術マネジャーの司会進行の下、桃野先生より、「金属の溶解と鋳造」と題して、 約90分間にわたり、合金金属の溶融・凝固の理解の基礎となる平衡状態図の読み方について平易な解 説がありました。特に、鋳造で用いられる鋳鉄、銅合金について、溶融状態から共晶凝固に至るまで の経過を、鉄-炭素系状態図、Cu-Zn状態図、Cu-Sn系状態図を用いながら、融凝固の進み方や凝固 組織の特徴などの丁寧で分かり易く説明されました。 講義後の質疑では、鋳鉄の黒鉛晶出や黒鉛形態と状態図との関係、他の合金元素の影響などの質問 に対し、状態図はあくまでも平衡状態を前提とした地図であり、実際には冷却速度や他元素が入るこ とによる変化もあるとして、状態図から詳細な情報を得ようというのではなく、合金濃度や温度に対 して合金の状態をパターンとして認識するという用い方でも鋳物を理解する上で重要であるとの説明 がありました。また、一般に理解へのハードルが高いといわれる平衡状態図について、大学で金属を 学ぶ学生の理解度に関する質問もあり、先生が学生に教えた立場での所感が述べられました。 講義を終えた後、会場を近くの居酒屋に移動し、午後17時から交流会がもたれました。参加者どう しの近況や、鋳物づくりで感じていることなど、様々な情報交換が行われました。約2時間の交流会は その場で指名を受けた鶴巻工業の鈴木さんの一本締めで締め、解散となりました。
第6回鋳造学講座を、令和6年11月15日(金) 午後15
時から、札幌市手稲区民センター2階第4会議室にて、 12名の参加者を得て対面講義形式で開催しました。 冒頭、今回の講師として招いた室蘭工業大学名誉教 授の桃野 正先生を紹介した後、引き続いて弊社 技術企画部の戸羽篤也技術マネジャーの司会進行の下、 桃野先生より、「金属の溶解と鋳造」と題して、約90 分間にわたり、合金金属の溶融・凝固の理解の基礎と なる平衡状態図の読み方について平易な解説がありま した。特に、鋳造で用いられる鋳鉄、銅合金につい て、溶融状態から共晶凝固に至るまでの経過を、鉄-炭 素系状態図、Cu-Zn状態図、Cu-Sn系状態図を用いな がら、融凝固の進み方や凝固組織の特徴などの丁寧で 分かり易く説明されました。 講義後の質疑では、鋳鉄の黒鉛晶出や黒鉛形態と状 態図との関係、他の合金元素の影響などの質問に対し、 状態図はあくまでも平衡状態を前提とした地図であり、 実際には冷却速度や他元素が入ることによる変化もあ るとして、状態図から詳細な情報を得ようというので はなく、合金濃度や温度に対して合金の状態をパター ンとして認識するという用い方でも鋳物を理解する上 で重要であるとの説明がありました。また、一般に理 解へのハードルが高いといわれる平衡状態図について、 大学で金属を学ぶ学生の理解度に関する質問もあり、 先生が学生に教えた立場での所感が述べられました。 講義を終えた後、会場を近くの居酒屋に移動し、午 後17時から交流会がもたれました。参加者どうしの近 況や、鋳物づくりで感じていることなど、様々な情報 交換が行われました。約2時間の交流会はその場で指名 を受けた鶴巻工業の鈴木さんの一本締めで締め、解散 となりました。 |
講義の様子 |
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